これが私の

自分らしい毎日を作るために

キキララからエピクテトスへ

かわいい本から、深い言葉

旅行先の本屋で見つけたのは、淡いピンクとブルーの表紙の文庫本。
タイトルは『キキ&ララの「幸福論」』。
中身はフランスの哲学者アランの『幸福論』をやさしく再構成したものらしい。
移動時間の暇つぶしにと軽い気持ちで買ったのに、その中でふと立ち止まる一文があった。

「熟練した決闘者はすこしもこわがらない。
かれは、自分のすることと、相手のすることとを、はっきり見るからである。」


調べてみたら、ストア哲学

気になって調べると、この一文は古代ギリシャの哲学者エピクテトスの言葉だった。
ストア哲学の一節で、「自分ができること」と「相手がすること」を区別して見る――
つまり、自分のコントロールできる範囲だけに集中する、という教え。

キキララの本を読んでいて、まさか古代ローマの思想家につながるとは思わなかった。


大雨の新幹線で思い出す

帰り道、新幹線が大雨でほとんど動かなくなった。
「今日中に家に帰れるのかな…」と不安になりかけたとき、ふとあの一文を思い出す。

運行状況や天気は、自分には変えられない。
でも、今の時間をどう過ごすかは選べる。
それなら、焦ってスマホを何度も見るより、本を読んだり外を眺めたり、美味しいものを食べて過ごそう――そう決めたら、不思議と気持ちが軽くなった。


かわいい装丁が運んできた哲学

可愛いキャラクターの表紙をした本が、まさかこんな場面で役に立つとは思わなかった。
それ以来、「変えられないことに振り回されない」という考え方は、私の小さなお守りになっている。